SSブログ

昔のアナウンサー大喜利

笑点 アナウンサー大喜利



笑点デラックス」で最近見ました。

鈴木アナウンサーは、「所さんの目がテン!」でよく見ました。
プロレスの若林アナウンサも懐かしいです。
魚住アナウンサーは、人気がありましたね。




三味線栗毛(しゃみせんくりげ)

五代目三遊亭圓生

 昔、御武家に生れました人は誠に御運の好よかったもので、何故なぜというに当今とうこんのように人材登用なぞという社会でなく、千石でも万石でも、失礼でございますが御自分の力でない。御先祖様の戦功またはいろいろ御苦心を遊ばしてそれだけの扶持高をお取りになる。そのお家にお生れになりましたため、殿様御前ごぜんで社会よのなかが送られます。ところがそういう御身分おみぶんになると、お気の毒な事が一ツございます。というのは、勝手我儘わがままに寝たい時分に寝、起きたい時分に起き、飲食物めしあがりものも喫たべたい時に喫たべるという事が出来ません。それにはお附き添いがいて、そういう軽々しい事を遊ばしては相成りません。御身分ごみぶんに障さわります。こう遊ばせ、アー遊ばせと、故意わざと社会よのなかの事を知らせないようにしてありました。またその頃は下層の者は上流社会の事は見る事も出来なかったもので、されば上下の間が甚だしく隔たっておりました。その頃申した事に、片仮名のトの字に一の引きようで、上うえになったり下したになったり、御承知の通り上という字は下に棒があって、これで下層社会の事は分らない。下々しもじもの者は上に一あるので上流社会うえつがたの事は分らない。ところが中なかという字は上下じょうげ突き貫けており上も下もよく分る。町奉行などという役はその中途ちゅうとにいて、上下御存じなければ勤まらなかったが、上じょうの部に属する御大名方はとかく間あいだを隔たれて下層しもざまの事が分りません。しかし人情として、見てはいけない、聞いてはいけないとなると、見たがる聞きたがるもので、御登城ごとじょう遊ばす時に、何か町人の話を聞き出した事があれば、殿中でんちゅうに行って下層しもざまの事に乃公おれは通じているというのを、誇り顔に話したいから御駕かごの戸を排あけていらっしゃる。百万石も剣菱けんびしも摺すれ違うての繁昌はんじょうは金かねの生なる木の植え所。剣菱の菰こもを着た乞食こじきも御大名も摺れ違うというそこが江戸の豪義なところ、御大名のお通りなどは珍しくないから、エイ寄れッ、という中でも平気で町人が話をしている。
○「マア何なんだネ、これから大きに生計くらし宜よくなるぜ」
□「そうかえ」
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。