SSブログ

笑点大喜利 笑点メンバー罵倒集 番外編

笑点大喜利 笑点メンバー罵倒集 番外編





三味線栗毛(しゃみせんくりげ)

五代目三遊亭圓生

続き

錦「ヘエー、マァちょっと上がっておくんなさい」
安「上がってるよ」
錦「何かね。アノ若様がお乗り出しになったって、お乗り出しになったら大名だろう」
安「大名だろうどころじゃァねえ。大名も大名、酒井雅楽頭さかいうたのかみじゃァ無えか」
錦「真実ほんとうかえ」
安「真実ほんとうだよ」
錦「豪えらい…、儒者や学者は嘘は吐つかねえ。やっぱり体格に在るんだな…有難い」
安「何が有難い」
錦「ねエ安兵衛さん、お前さんも今言ったが、人は七転び八転びだ」
安「そうじゃァねえ、八起きだ」
錦「ア、そうか。今度お長屋の方かたに御厄介になったのは忘れは致しません。七歳ななつの時に目が盲つぶれ師匠の所へ弟子入りをして、年季が明けて見ると両親がございません。師匠の内儀おかみさんが可哀想だと言って、世帯しょたいを持たしてくれましたが、盲人めくら一人だもんですから長屋の方がいろいろお世話をして下さいました。御恩はたとえ死んでも忘れは致しません。人は出世をすると貧乏時分の事を忘れますが私は決して忘れませんよ。マァ悦よろこんでおくんなさい。今日きょうから検校けんぎょうでございます」
安「オー確しっかりしなよ」
錦「全体お上屋数は何処どこで」
安「お屋敷は大手の前だ」
錦「御用人の清水さんも其方そっちへ行ってるんで…」
安「そうだ」
錦「一寸ちょっと行って来ます」
安「マァ待ちな…危ないから待ちな」
 留めても肯ききません。杖に縋すがって、大手へ参りますと、赤い御門の御屋敷でございます。
○「コレ/\何だ盲目めくら、堀に落ちるといかない。何処どこへ参るのだ」
錦「少々伺いとうございます。酒井様のお屋敷は此方様こちらさまでございますか」
○「御当家だ」
錦「此方様の殿様に一寸ちょと…」

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。