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宮川左近ショー [漫談]

宮川左近ショー 柔道
ポーキーさん談: 照夫師匠の「なんでこんなうまいんやろ」は最高です






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宮川左近ショー 「殿中松の廊下」より




MRO-NS8
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ケーシー高峰 コント 「わかめの話」 [漫談]

今日の「笑点」に、ケーシー高峰が出ていました

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ケーシー高峰 コント 「わかめの話」


観客がうるさい。子供みたい。



ケーシー高峰 医療漫談 (寄席中継・新宿末廣亭)




ケーシー高峰



ME581C



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番外編: ケーシー高峰 [漫談]

ケーシー高峰 コント 「わかめの話」

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田能久(たのきゅう)

五代目三遊亭圓生

その2

 と言いながらも久兵衛さん、少しも早く阿母おっかさんに逢い、安心させようと思い、百姓や樵夫達が通り過ぎたのを見て、止められたのも肯きかずに峠に差し掛かり、ちょうど、十坂峠の中程まで参りますと、日はトップリと暮れ、雨はますます烈はげしく降って参りました。すべり/\爪先つまさき上がり、漸ようようの事で十坂峠の頂上に達しますと、もはや四辺あたりは真っ暗で、黒白あやめも分かりません。雨は盆を覆かえす様に降りしきり、道も分からず、途方に暮れておりました。すると左の方に黒く家うちらしいものが見えますので、それへ近付いて見ると、これは昼間杣夫そま樵夫きこりの連中が仕事に来て小憩こやすみをする掘立小屋ほったてごやでございますから、これに入って暫しばらく雨やみをする考え。しかし身体からだが濡れているし、殊ことに頂上で寒さが烈はげしいから、何か無いかと四辺あたりを探すと、木葉こっぱや枯枝かれえだがありましたから、早速これを積み重ねて用意の火口ほくちを取り出し、カチ/\とやって火を点け、一服しながら身体からだを暖あっためている。ところが大分だいぶお腹が空いて来たので、背負しょっていた包みからお結飯むすびを出して喰べ、お腹が充よくなって、身体からだが暖あったかになりましたのでコクリ/\居眠りが出て来ました。傍らを見ると幸い筵むしろがありますから、それを敷いて横になると昼の疲れが出て、グッスリ寝込んでしまいました。サーッと吹き来る風が肌に当たり、ゾッとして目を覚まして見ると、焚火たきびは消え真っ暗でございます。ヒョイと枕許まくらもとを見ると、年は古稀こきをも過ぎましたか、白髪白髯はくぜんの老人が白衣を纏まとい、高足駄たかあしだに杖を突いております。久兵衛さんこれに驚いた。なまじい何か言っては危険けんのんだと思いましたから、眼を明あいたまま鼾いびきをグウ/\かいておりますと、
老「オイ/\旅人、寝たふりをしなさんな。眼を明いて鼾をかく奴があるかい、横着な野郎だ」
久「ヘエどうか御勘弁を願います。ここは貴方あなたの御小屋でございますか。私は旅の者でございますが、行き暮れまして、殊にこの大雨で、難渋なんじゅういたしまして、お断り申さず、ここを拝借いたしまして、誠に申し訳がございません」
老「ナニここは俺の小屋じゃァねえ。何時いつ入ったっていいが、お前めえこの麓ふもとで百姓に何か言われたかい、この峠を夜越よごしをするは、止よせとか何とか…」
久「ヘエ、よく貴方あなたは御存じでございますな」
老「どうも、この頃は人間が邪魔をしていけねえ。しかし今日きょうは、久し振りで人間に出会った」
久「エッ」
老「人間の味を忘れ兼ねていたんだ」
久「ナゝなんです。あ、貴方あなたは全体ぜんたいなんでございます」
老「俺か。何もそんなに怖れるものじゃァねえ、この十坂峠に古く住んでいる蟒蛇うわばみだ」
久「キャッ」
老「オイ騒ぐな、サァ潔いさぎよく俺に呑まれろ。モウこうなったからには逃げようたって逃がしはしねえから、支度をしな」
久「ソゝそんな事を言ったって駄目ですよ。風呂か何かなら裸体はだかになって飛び込みもしましょうが、貴所あなたのお腹へ入るのは、ド、どうかお許し下さいまし」
老「ヤイ/\未練らしい事を言うない。貴様も男だろう。サァ覚悟をしろ」
久「マゝゝ待っておくんなさい、蟒蛇うわばみ様。私わたくしは貴方あなたに呑まれるのは厭いといませんが、たった一人の母親が病気でおりますから、その親を見送るまでどうかお助けを願います。今暫くの間お見逃し下さいまし」
老「馬鹿にするな。漸ようよう人間にありついてよ、逃てがしてたまるものか」
久「ソゝそれではどうか阿母おふくろに一目遇わして下さい。私は麓で止められたのも肯きかずに上がって来たのでございますから、呑まれるのも仕方はございませんが、どうか今暫く…」
老「グズ/\言うな。しかしお前めえも止められたのに上がって来るとは随分強情な奴だな。何者だ」
久「ヘエ、私はァ、阿波の国の、トゝ徳島の在で」
老「確しっかり言え」
久「タゝゝゝ田能久たのきゅうと申します」
老「なんだ、狸だと」
久「ヘエ」

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