番外編: 三遊亭小遊三 [落語]
三遊亭小遊三 「引越しの夢」
CDで落語を1回聴いたことがあるのですが、
ビデオで見たのは初めてです。
マクラの部分は、笑点の大喜利と大体同じ感じです。
「便所でお尻を副会長。」
三味線栗毛(しゃみせんくりげ)
五代目三遊亭圓生
△「大きな声では言えないが、御主君がお小使銭(こづかい)に困った時に、アノ按摩に借りがあるのだよ」
×「嘘をお吐(つ)きでない」
殿「オ、錦木よく参ったな。面(おもて)を上げろ。不快じゃと申したが、ウーム大分痩(や)せたな。しかし早速の全快で芽出度いな」
錦「貴所様(あなたさま)にも御乗り出しで御恐悦申し上げます。少しも存じませんでおりましたところ、只今隣りの安兵衛さんから聞きまして一生懸命で飛んで参りました」
殿「錦木、其方(そのほう)今日(こんにち)参ったは初めて下屋敷で会うた折に、予が大名になる相があると申したな、その節約束致した事か」
錦「ヘエ、検校にしてやると仰いましたを楽しみに飛んで参りました」
殿「吉兵衛、彼を検校に取りたってやれ」
鶴の一声で、お手元金千両下さいまして、たちまち錦木検校と出世を致しました。珍しい出世で…ところがこういう殿様ですから、何から何まで御存じで、折々検校も御前に出ます。
殿「コレ錦木見えたか、吉兵衛の宅へ寄って参ったか」
錦「只今清水様で承って参りましたが、お上には今度御乗馬をお求めになりましたそうで」
殿「ウム南部三春の産で栗毛の良い馬じゃ。今馬場に引き出すから探れ」
錦「何と申しますお馬の名は」
殿「三味線と命名(つけ)た」
錦「何と申します」
殿「三味線」
錦「珍らしい名で…、手前は盲人(もうじん)で、一向左様の事は存じませんが、しかし名馬で昔から聞こえを取りましたのは、唐(もろこし)の関羽(かんう)が乗りました赤兎馬(せきとめ)、我朝(わがちょう)で小栗(おぐり)の乗りました鬼鹿毛(おにかげ)、宇治川に佐々木梶原が先陣を争いましたのが、池月、摺墨(するすみ)、神君様(しんくんさま)長久手合戦の折、召されましたは確か鶴巻」
殿「コレ/\理屈を言うな。大方異(かわ)った名であるから意見を申せと、吉兵衛にいいつかって参ったろう。けれども、予が乗るのじゃ。雅楽(うた)(唄)が乗るから、三味線でよかろうの」
錦「ヘエ成程」
駿「乗る折には曳かせもする、駒ともいい、止める時には動(どう)(胴)とも申すぞ」
錦「成程、お上(かみ)がお召し遊ばすので三味線、もし御家来方が乗りますると」
殿「ウム、罰(ばち)(撥)が当る…」
底本:名作落語全集・第一巻/開運長者篇
騒人社書局・1929年発行
落語はろー("http://www.asahi-net.or.jp/~ee4y-nsn/")
CDで落語を1回聴いたことがあるのですが、
ビデオで見たのは初めてです。
マクラの部分は、笑点の大喜利と大体同じ感じです。
「便所でお尻を副会長。」
三味線栗毛(しゃみせんくりげ)
五代目三遊亭圓生
△「大きな声では言えないが、御主君がお小使銭(こづかい)に困った時に、アノ按摩に借りがあるのだよ」
×「嘘をお吐(つ)きでない」
殿「オ、錦木よく参ったな。面(おもて)を上げろ。不快じゃと申したが、ウーム大分痩(や)せたな。しかし早速の全快で芽出度いな」
錦「貴所様(あなたさま)にも御乗り出しで御恐悦申し上げます。少しも存じませんでおりましたところ、只今隣りの安兵衛さんから聞きまして一生懸命で飛んで参りました」
殿「錦木、其方(そのほう)今日(こんにち)参ったは初めて下屋敷で会うた折に、予が大名になる相があると申したな、その節約束致した事か」
錦「ヘエ、検校にしてやると仰いましたを楽しみに飛んで参りました」
殿「吉兵衛、彼を検校に取りたってやれ」
鶴の一声で、お手元金千両下さいまして、たちまち錦木検校と出世を致しました。珍しい出世で…ところがこういう殿様ですから、何から何まで御存じで、折々検校も御前に出ます。
殿「コレ錦木見えたか、吉兵衛の宅へ寄って参ったか」
錦「只今清水様で承って参りましたが、お上には今度御乗馬をお求めになりましたそうで」
殿「ウム南部三春の産で栗毛の良い馬じゃ。今馬場に引き出すから探れ」
錦「何と申しますお馬の名は」
殿「三味線と命名(つけ)た」
錦「何と申します」
殿「三味線」
錦「珍らしい名で…、手前は盲人(もうじん)で、一向左様の事は存じませんが、しかし名馬で昔から聞こえを取りましたのは、唐(もろこし)の関羽(かんう)が乗りました赤兎馬(せきとめ)、我朝(わがちょう)で小栗(おぐり)の乗りました鬼鹿毛(おにかげ)、宇治川に佐々木梶原が先陣を争いましたのが、池月、摺墨(するすみ)、神君様(しんくんさま)長久手合戦の折、召されましたは確か鶴巻」
殿「コレ/\理屈を言うな。大方異(かわ)った名であるから意見を申せと、吉兵衛にいいつかって参ったろう。けれども、予が乗るのじゃ。雅楽(うた)(唄)が乗るから、三味線でよかろうの」
錦「ヘエ成程」
駿「乗る折には曳かせもする、駒ともいい、止める時には動(どう)(胴)とも申すぞ」
錦「成程、お上(かみ)がお召し遊ばすので三味線、もし御家来方が乗りますると」
殿「ウム、罰(ばち)(撥)が当る…」
底本:名作落語全集・第一巻/開運長者篇
騒人社書局・1929年発行
落語はろー("http://www.asahi-net.or.jp/~ee4y-nsn/")
タグ:三遊亭小遊三
2014-07-27 10:58
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